マドリード・コンプルテンセ大学(Universidad Complutense de Madrid※略称はUCM)は国家のアイデンティティとして、スペインで最も象徴的な大学です。そのインフラと歴史から見てスペインの大学システムの良いモデルと見なすことができます。コンプルテンセ大学の歴史は1293年(13世紀後半)にまでさかのぼることができます。1293年5月20日、スペイン王カスティージャのサンチョ4世は総合学校の建設を命じました。 この学校を基礎として後の1499年に教皇アレクサンデル6世によってマドリード・コンプルテンセ大学が正式に設立されました。

※設立の地はマドリード自治州内のアルカラ・デ・エナーレスでありアルカラ大学とコンプルテンセ大学は歴史を一部共有しています。

当初、この新しく建てられた大学は主に神学、法学、医学、芸術に焦点を当てていました。 次の3世紀以降、コンプルテンセ大学は次第に広く知られるようになり、それはスペインの成長する力と密接に関連していました。 セルバンテスによるドン・キホーテの第31章では学生がマドリード・コンプルテンセ大学で勉強していることにも言及しています。

コンプルテンセ大学には強力な教員チームがあり、その質の高い教育は世界的に高い評価を得ています。 この大学はこれまでに7人のノーベル賞受賞者を育ててきました。 さらにスペイン国王フアン・カルロス1世、レティシア女王、そして国内外の多くの有名な学者や政治家もマドリード・コンプルテンセ大学に学んでいました。

マドリードのメインキャンパス(モンクロア・キャンパス)には、合計26の学部、5つのカレッジ、35の大学研究機関、9つの専門学校、4つの大学病院、32の図書館があります。それぞれのカレッジには快適な環境の図書館や研究所があり、これら学部や研究施設の中でキャンパスライフは非常に豊かで多様であり、学生が学問に専念できる良き環境を整えています。

マドリード・コンプルテンセ大学には、モンクロア(マドリードの北西にあるメインキャンパス)とソモスアグアス(マドリードの西に位置し主に社会科学部のキャンパス)の2つの主要なキャンパスがあります。

さらにコンプルテンセ大学にはハーバード大学のコンプルテンセ王立学校、「ミゲル・セルベット」(ヨーロッパ研究シニアスクール)、パリの高等ヨーロッパ研究カレッジなど多くの外国の研究機関があります。

コンプルテンセ大学スペイン語センター(CCEE)

外国人学生も多いマドリード・コンプルテンセ大学(UCM)モンクロア・キャンパスでは1928年以来、コンプルテンセ大学スペイン語センター(CCEE)で留学生向けのスペイン語コースを開講しています。指導教員はコンプルテンセ大学言語学部の優秀な教師と教授です。外国人がネイティブのようにスペイン語を使用できるように実践的なスペイン語コースを提供しています。

【コンプルテンセ大学スペイン語センターのコースの特色】

・ヨーロッパ共通言語枠のすべてのレベルで開講
・すべての言語スキルで練習
・ビジネス指向のコース

コンプルテンセ大学スペイン語センター(CCEE)ではいくつかの特色あるコースも開講しています。

・歴史、芸術、文学、文化のコース
・第二外国語としてのスペイン語教師トレーニングコース
・著名な教授によるスペイン文化のハイレベルコース

さらにはガイド付きツアー、文化施設や象徴的な施設への訪問など、スペイン語とスペイン文化に関する学生の知識を高めるためのさまざまな活動を行っています。